ガチャガチャ戦記。
1年間、この日待ちましたよ。
待ち焦がれましたよ。
うっかり忘れてた!!という方、発売されたんですよ。
何がって?
思い起こせば一年前、鳥取のマルイで僕らはスイングラボ7に初めて出会った。
それまで娘から数多あった種々様々なガチャガチャの購入依頼を、ことごとく突っぱねてきていた。
プリキュアやよくわからんスライム、アンパンマンシリーズも例外ではなく、
「ガチャガチャはせんよ。」
と一蹴していた。
だって、スーパーに行くたびに一回200円や300円するものを買っていたら、天美卵の購入資金を貯められんのですよ。
一週間と持たないおもちゃより高くても美味い卵が食べたい。
だからガチャガチャはしない。
それが我が家のロジック。
大体自分の幼少期を振り返れば、くにおくんのカードダス、ドラゴンボールのメンコといった20円台で買えるものをコレクションしていて、100円もするガチャガチャなど高級品で手が出なかった。
それをデフレだかなんだかわからんが2倍や3倍に値上がりしたガチャガチャなぞ、子どもに買ってやれるわけがな
え?
か、カバお!!カバおじゃないか!!!
うちにあるアンパンマンブロック、何か足りないと思っていた。
アンパンマンにドキンちゃん、バイキンマン。ドールでなければ四角いバタ子さんやジャムおじさん、アカチャンマンもいる。
一通りの遊びが出来るキャラクターは揃っているはず。
しかし何かが足りない。
そう、この瞬間気づいた。
足りないのはカバおだ。
ヒーローがいくらいても、役割はかぶる。
必要なのはバイキンマンに嫌がらせされて泣き叫び助けを請う一般人、エキストラだ。
彼さえいれば、うちのブロック遊びの世界は…広がるぞ。
「コ、コキンちゃん!ガチャガチャしたい〜〜〜」
とせがむ娘に、
「そうか、コキンちゃん可愛いし、欲しいよね。今日は一日頑張ったし、特別だよ♪」
と、突然の翻意を見せる父。
内心では、
「カバお出ろ、カバお出ろ!カバおだぞ!!!!」
などと子どもの願いなど微塵も考えず、いや、『もし最悪コキンちゃんが出ても娘はご機嫌だからまぁ良しとする。』などとがっかり保険扱いしているという人非人ぶり。
結局コキンちゃんが出て、娘が大喜びするものの、
「ゆーくんにも買ってやらないとなっ!!」
と、カバおに取り憑かれた父は200円の再投入を試みる。
結果アンパンマンという非レア(コモン)を引くという失態。
まだ一歳にもならない息子だが、アンパンマンにご満悦。
だが、
「そうか、カバさんが欲しいのか…」
という別の誰かの心情を代弁し始めて3回目突入。
結果、
彼(非レア)という惨敗ぶり。
「せめてダダんダンだせや!!!!」
という叫びは胸の奥にしかと秘め、
「 またやろうなっ!!」
と頼まれてもいない約束を交わして、買い物を終える妻を待ったあの日…。
結局カバおが出るまでに8回ぐらいはマルイに通った。
あのカバおを逃した日の落胆とゲットした日の感動が、「次のシリーズはいつ発売するんじゃ!!」と僕に定期的にWeb確認をさせるほどの執着を生み出させた。(ちなみにカバおは引越しの際紛失。)
そのアンパンマンスイングラボ8がついに発売!!
発売日を知るや否や、
「みーちゃん!ゆーくん!ガチャガチャでドキンちゃんが出るらしい!!」
「え!ほんまや!買いにいこ!」「あーあー!(いこういこう!」
と即刻イオンに誘導。1時間かけて確実に売っているであろう大型イオンを目指す徹底ぶり。
一年前はあのガチャに踊らされ、我が子を偽るような真似をしたが…今の俺は違う。
「みーちゃん、200円。その次はゆうりな。200円。んで、お父さんがその次ね。」
と、なんの誤魔化しもなく参戦。
結果。
娘・アンパンマン(若干色合い・質感が持っているアンパンマンと違う。手持ちとダブりを恐れている方々、ご安心あれ。)
息子・ドキンちゃん(既存のドキンちゃんよりほんの少しだけ小さい。手持ちとダブりを恐れている方々、ご安心あれ。)
二人は当然のようにトレードを済ませ、父の結果を待つ。
そして…
父
ちびぞうきたぁあああああああああああああ!!
ふっ、前二人の結果は残念だったが(我が家の狙いはドールが乗れるタイプの「ポッポちゃん」だったため。)、ちびぞうゲットできたならまぁ満足だ。
と思っていたら、
「あ、私もしたいしたい!!」
と、まさかの妻参戦。
そうか…そうだな。君も一年間、待ってたものな。廃盤のモグリン、メルカリで落札してくれたもんな。
頼んだぞ。
うおおおおおおおおお、テッカちゃん!!おしい!!!
「あと一回、あと一回やれば行けるような気がする。けど、、、ここは引き時。
これ以上は泥沼だ。あー、あのカプセルがポッポちゃんか、大分上のほうだなぁ…。あのカプセル、あれが次のやつじゃないか?なんか白い手みたいのみえる…ポッポちゃんじゃなさそうだけど…わからんなぁ…。いやでも…」
妻「そんなにやりたいならもう一回やったら?笑」
「え?マジでいいの?そんなに言うならしょうがねぇなぁ〜。」
というわけで5投目。
テッカちゃんが双子になった。(やっぱり白い手見えてた…)
もう後半3回は完全に子どもおいてけぼりの熱量。
でも、いいんだ。ポッポちゃんが出なくても。
ポッポちゃんが出なれければ…
ガチャを引く大義名分は消えない!!
…すいません、熱くなりすぎました。
熱くなった結果
なんと我が家にアンパンマンブロックの再ブーム来たる。
並べる。
行列を作る。
縦に長く作る。(この辺で、今までの水平方面縛りが外れて家族の創作意欲が爆発)
ドキンちゃん城。
と、今まで作っていたものと大分違ったものを作るようになりました♪
親である僕もガツガツ作り、そこに子どもが「全部縦につなげてみる」「壁を作ってみる」など違ったものを作り、「YES,and...」と更にそこに創作物を乗っけてみて、あまったブロックで妻が更に新しい形の車を作り出し…と、家族総出で熱くなる。
熱くなると面白いものができるから楽しい。
集中して楽しむから、疲れてくる。
疲れてきたら、「あーあー!!(俺がぶっ壊す!!)」と息子が最後は木っ端微塵に粉砕。
ねーちゃんが泣いてゲームセット。
壊れて泣くところまでがセットのブロック遊びです。
おまけ
最近、ドキンちゃんに娘が新たな名前をつけました。
その名も…
エルサ。
・・・。
・・・。
これがエルサに見立てられるなら、あと3年は持ちそうだ。