1歳誕生日用おもちゃと大人が欲しい高級おもちゃ。
息子の1歳の誕生日が近づいている。
うちのボーイは最近突発性発疹にかかり、最近ずーーーーーっと不機嫌で、あまり笑顔にしてやれていない。
正直、不憫に感じている。
なぜかというと、お姉ちゃんの時にはやれ月齢に合わせたおもちゃだ、やれ知育玩具だ、やれアンパンマンだと、次から次へと新しい物質が供給されていたが、彼には彼用のおもちゃというものが買い与えることがほとんどないからだ。
新しいものを弟用に買っても、姉が理不尽にも
「これ、みーちゃんの?」
「い、いや、弟のだよ。」
「これ、みーちゃんの!」
「ふ、二人で使ってね。」
「みーちゃん使う!」
という、やりとりを経て我が物という認識を持ってしまうのである。まだ2歳なので仕方がないのだが。
普段買ってやれていないから、少し奮発してやりたい。
そんな思いで、今財布の紐が緩み始めている。
我が家には、この積み木がある。
ベネッセのWorldwide Kidsという英語教材のステージ3についていたオシャレで面白い形をした積み木である。
変わった組み方ができて面白い。
ところが最近、鳥取市のわらべ館に、このネフ社が作っている他の積み木、おもちゃが色々と置いてあったことに気づいた。ここで僕はネフ社の虜になる。
まず心を掴まれたのはこれ。
正方形の小さい積み木で、とても綺麗な発色をしている。
まさに本物。積み木としても使えるし、箱の中で様々なパターンを作ることができる。
しかし、これは1歳児には早すぎる。食べてしまう恐れすらある。
ネフ社のこれらの積み木は基尺が同一なので、なんと組み合わせて遊びやすいのだとか。
ふむ、夢が広がるな。
次にネットで検索して目をつけたのがこれ。
先ほどのネフスピールと同様の5cm基尺の立方体。その真ん中に円柱が入っているという代物。この円柱のおかげで面白い組み合わせが可能なんだとか。
ふむ、この円柱を刺したり抜いたり…楽しそうだな。1歳児の心を鷲掴みにするのではないか。
しかし、懸念もある。何分数が多い。小さい子供は沢山の物質を与えると嫌になってしまうことがある。また、とにかく値段が張る。
値段が張るのは最悪無視できるのだが、買った後、妻の「いくらしたの?」という追求にしらを切り続ける自信がない。 なんとか黙秘を続けても検索されたらチェックメイトだ。そんな無理はできない。
次に目をつけたのはこいつである。(こやつはネフ社製品ではない。)
なんとビー玉が転がせる。
え、ほんとか、5cm基尺でありながらビー玉を転がすギミックが!?
感動である。ネフスピールやリグノと遊んだ後、キュボロを買えば、積み木の造形物の中にビー玉転がしのギミックを組み込める…。ピタゴラスイッチを愛する我が家の子供たちは大歓喜ではないか。
しかし、懸念はある。まず、1歳になる息子にはまだビー玉は早い。誤飲の可能性大で危険だ。更に、先ほどのリグノよりも値が張る。これを買うことはあらゆる面で危険だ。
値段、量、サイズ、出来る遊び、そして発展性…。これらのバランスを考える必要がある。悩んだ末、辿り着いた答えが、これ。
例の「リグノ」に棒を差し込める穴を開けた積み木おもちゃである。
立方体4個、円柱4個、紐通し1つ。
これで1万円。
…………………。
賭けてみるか、これに。
気づいたことがある。
……。
どうやら、おもちゃが欲しいのも、ワクワクしているのも僕らしい。
シグナ、リグノ、キーナーモザイク、キュボロ。全て買えば15万はくだらない。
…子ども時代には自分の意志で絶対に買えないおもちゃを自分の子どもを口実に、買わんとする、僕の中の子どもがいる。
結論。
このおもちゃが欲しいのは、俺。
…。
目を覚ませ、俺!!どこにそんなお金がある!!
心の中の闘争は続く。息子の心を置いてけぼりにして…。