ミシン、届く。
男はとうとう踏み込んだ、後戻りできない領域に。
ついに、ついにですよ。
届いたのですよ。
Ourミシンが。
「あれ?前にミシン持ってなかったっけ?」
と思った方、その記憶力には誠、驚かされますな。
このミシンは妻の友人に貸して頂いていたものだったのです。
本当にありがたかった、助かりました!
そして、草木染め&手作り布製品の可能性に魅了された私は、
ずっと焦がれていたのですよ…ミシンに…。
あいつがあれば、作りたい放題ですよ。
お手玉が。
玄米カイロが。
我が家のパペット人形の服が。
それが今日届いたのです。
見てください、このフォルム!
まるでビグザムですよ!
え?なんで足ついてるのかって?
足踏みミシンだからに決まってるじゃないですか。
「す、すごい!ミシンにこだわりがあるんですね…!✨」とか、
「ふ、古い物を大切にする方なのね…!✨」とか、
「よ、よっぽどミシンが上手なのね…!✨」とか思ってくださった方々。
ありがとうございます。
そしてすいません。
なんの信念も技術もないんです。
『動力が足』
ただこの一点。正直にこの一点に心を鷲掴みにされたから買ったのです。
妻には言いましたよ。
「足踏みミシンの方が音が静粛なんだ。子供が寝ている間作業しても安心だろ。」
「足踏みミシンは厚手のものを縫うパワーがあるんだ。」
「足踏みミシンは縫うところが水平だから縫いやすいんだ。」
「足踏みミシンは停電でも使える。地球にもエコだ。」
「足踏みミシンならフットコントローラー恐怖症の俺でも大丈夫。」
みんな後付けです。
もうね、ただただ欲しくなっちゃったんですよ。
(足踏みミシンを真に愛している方々に申し訳ない。これがミーハーです。)
こんな魅惑的な代物が届いちゃったものだから娘ももう大興奮ですよ。
早くセッティングを済ませたい僕の下に来て、
ペダルを触ったり、部品を引っ張ったり、本体に触りたがったり。
そんな娘に対し父は…
「ちょっとみーちゃん。これお仕事で使う物なの。大事なの。本当にやめてくれないかな。」
まさかの本気で怒っている口調。最低。
しかも言うに事欠いてお仕事とは…。
ミシン触ったのが学生時代以来だった人が、
動力目当てに「足踏みミシン」に手を出しておいて、
お仕事とは…。
セッティング後は仲良く練習しました。
これを買うことをお願いするにあたり、妻にした宣言は以下二つ。
・草木染めをした商品を出店時一緒に必ず販売する。
・一生我が家の裁縫担当をする。
・・・二つ目重すぎ。
でも欲しかったんだもの・・・。
もう後戻りはできない。
やるしかない!やるしかないんだ!
頑張れ俺。