ゼロチチ!〜0から父親になろう〜

2児の子育てに奔走する新米パパの家庭進出ブログです。

センター試験受験者へのエール、『表札』。

大学入試センター試験

明日13日から二日間、大学入試センター試験が行われますね。

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初めて担任を持った生徒達、そして今年1年間関わった高3生もこのセンター試験に臨みます。

 

このカロリーメイトのCM動画、「受験生」がどんなものだったか思い出させてくれますね。


カロリーメイトCM|「一歩を信じる」篇 120秒

 

高校3年間、

「自分は何を学びたいのか」

「自分は何と出会いたいのか」

「自分はどんな風に生きていきたいのか」

そんな大きな人生の問いと向き合い、迷いながらも

膨大な量の学習範囲と戦ってきた。

 

そして志望校・志望学科・志望専攻を決めるという人生の一大決心をし、

明日の決戦に備えてきた。

 

彼らはやっぱり凄い

自分の人生に真摯に向き合ってますよ。

 

 

試験と向き合うときは自分一人。自分自身の力だけ。

この「受験」という行為は独立していく自分の人生の「出産」の時。

たった一人で「出産」に挑むのは、誰だって怖い。

 

しかし、詩人・石垣りんの代表作に次のような詩がある。

 

表札             

 

自分の住むところには

自分で表札を出すにかぎる。

 

自分の寝泊まりする場所に

他人がかけてくれる表札は

いつもろくなことはない。

 

病院へ入院したら

病室の名札には石垣りん様と

様が付いた。

 

旅館に泊っても

部屋の外に名前は出ないが

やがて焼き場の鑵(かま)に入ると

とじた扉の上に

石垣りん殿と札が下がるだろう

そのとき私がこばめるか?

 

様も

殿も

付いてはいけない、

 

自分の住む所には

自分で表札をかけるに限る。

 

精神の在り場所も

ハタから表札をかけられてはならない

石垣りん

それでよい。

       

『表札など』1968年刊 

 

独立した精神の在り場所に、自分で表札をかける。

そのために、あのセンター試験の解答用紙に自らの名前を書く。

 

そんな風にこの詩を読んで思います。

 

 

どうか明日・明後日良き日に恵まれ、受験生達が自分の人生の岐路に立ち向かえますように。