ゼロチチ!〜0から父親になろう〜

2児の子育てに奔走する新米パパの家庭進出ブログです。

2018年版「男(父親)に出来ることって何だろう」

◆父力アップ講座の企画会議をしてきました。

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なぜか靴を脱ぐ人々…

 

この企画の目的は当初、

 

「お母さんの一人時間と、父と子供の時間を定期的に作れるようにする」

ということだった。

 

しかし、企画会議の中で実際友人から話を聴いてみると、「一人時間は勿論喉から手が出るほど欲しいけど、それは一番ではない。」という言葉がでてきた。

 

一番は「夫婦で話す時間が欲しい」だという。

 

子育て中は、保育園の入園や子供の発達具合、日々の行動など「自分以外の視点」を持つパートナーの意見が欲しいと常々思う。

 

それは、自分の行動の責任は自分でとれるが、子供への行動の決定の責任は自分では負えないという点によるものだ。

 

自分自身のことではないからこそ迷う。

 

そして、客観性を保つためにも別の人間の視点が欲しいし、共にこの一人では負えない決定の責任を共に持ってくれる人を求める。

 

しかし、現実には仕事に追われ、子供の細かな様子を見る時間もない。

 

自分以外の子供と一緒に遊んでいる場面を見て比較する経験もわずかで、手持ちの情報が少ないからこそ「知っているお母さんで決めてほしい」と思ったり、「また今度ね」と安易に先延ばししてしまうお父さんもいる。

 

だいたいにして「保育園どうする?」なんて重い話をするためには、軽め雑談を交わして、場がHOTにならないとできないのだが、HOTになる時間が持てない、、、というのが現実としてある。

 

そういうわけで「夫婦で話す時間」こそがほしいというわけだ。

 

 

ここに大事なポイントがあると思う。 

 

◆現代の多くの父親は頑張っている。

これは間違いない。

 

家事に育児にと参加しなくちゃいけないともわかっている。

 

しかし… 

 

⑴意識がない。やる気もない。だから情報もない。

⑵意識はあって、やる気もある。でも情報がないから何をしていいのかわからない。

⑶意識はあって、やる気もあって、情報もある。だけどうまくいかない。

⑷意識もやる気も情報もある。そしてうまく行っている。

 

父親の状態をざっくり段階分けして以下の4つに分けると… 

多くのメインで仕事を受け持つ父親は⑵と⑶の段階にある。

 

問題なのは、実際に参加していて、行動はしているが⑷に至らない、

 

「ズレちゃっている。」

 

ということなのだ。

 

 

例えば、こんなケース。

 

ある日曜日。

妻に一人時間を作ってやろうと、子供と外に遊びに行く。

 

雨の日に、カッパも着ずに。

 

すぐに帰ってくるだろうと思ったら、かれこれ一時間は帰ってこない。

もうお母さんは気が気じゃない。「風邪を引いたらどうするんだ」とか「何かあったんじゃないか」とか、心は思いで子供と旦那でいっぱいになり、もはや一人でいても一人時間などでは全然なくなっている。

 

そして、満面の笑みで帰ってくる子供と旦那に、ぶちギレる。

 

そこで面食らうのは旦那。妻を一人にして気を休ませようとしたのに、何故かブッチギレ状態になっている。雨の中頑張ったのに。

 

まぁ旦那の立場からしたら、もう意味わかんない。お手上げ状態。

 

 

このケースは⑵と⑶が混じっている。

 

⑵とも言える。妻が何を求めていて、子育てにおいて何を大事にしているのか、家庭生活を主で回す立場にある人にとって何が大事かという「情報」を知らないのだから。

 

⑶だとも言える。「父親は母親にできない体験を子供にさせてやってほしい」という意見があることを知っている。だから、雨を楽しむ体験をさせた。けど、うまくいかなかった。

 

それは目の前にいる妻の思い、そして妻と子供の日常の動きとズレていたからだ。

 

父親と母親の動きがつながっていないのだ。

 

この非連動性が「ズレている」というお互いの感覚であり、この「ズレ」を修正したくて「夫婦で話す時間が欲しい」と妻に思わせるのではないだろうか。

 

◆現代の父親には家庭生活における「柔軟さ」への認識が必要だ。

 実際に自分がメイン仕事&サブ家庭生活も、メイン家庭生活&サブ仕事の立場もしてみてた経験から書いたのが、以下の図である。

 

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さきほどの雨の日ずぶ濡れ事件を例にとろう。

 

家庭生活を軸になって回している身からすれば、子供の健康は第一である。体調を崩した時の対応がどれほど大変か、ずっと不機嫌な子供をケアし続けることがどれほど大変か。

 

はっきりいって絶対に避けたい。

 

基本的な軸をぶらすような行為はご免こうむりたいのだ。

 

例を変えると、子供の食べ過ぎを気にしている奥さんがいるとする。

お菓子となると、余計に止まらない。平日常に食事に細心の注意を払っている。

 

そこに「俺がしんべえと遊びに行くよ!」と旦那さんが言う。

息子さんはよく食べる。そして食べている時、心底満足そうな顔をする。

 

 だから、ビスコを食べさせ、バナナを食べさせ、みかんを食べさせ、唐揚げを食べさせ帰ってきてしまう。

 

するとどうなるだろうか?

 

一時の楽しさの、幸せな顔をみたいが為に自分が必死になって大切にしようとしているリズムをぶち壊しにされた奥さんは、

 

不快感を露わにして、夫を憎む。ひたすらに憎む。

 

 

昨年にこんな記事を書いた。

今もこうした「女性や子ども達を『理想の母親像』や『理想の子ども像』なんてものから

引き剥がし、その人というかけがえのない存在に戻してあげる瞬間を作ること」が

 

大事だと感じている。けれども、補足する部分を2018年、主夫を経験して見つけた。

 

現代の父親は「自分なりの家庭での役割や関わり方を自分で自由に作っていきやすい。」と書いていたが、「自由」ではないのだということ。

 

つまり、家庭における役割は、ベースを作っている人が「何を大切にして」「どんな子育てをしているのか」「どんな家庭を作ろうとしているのか」等といったことを知った上で、形作るのだということ。

 

家庭家庭で千差万別である家族の形。

 

それは自分の関わりによって、連動性・統一性のあるものにしていくもなのだという認識を父親が持つ。

 

そうすることで、夫婦のコミュニケーションは自ずと増え、ズレは減る。

 

そうして「理想の母親」だとか「理想の子ども」だとかではなく、その人らしく家族の中で振る舞えるようになるのではないかと、今思うのだ。

 

 

◆来年、父力講座をします!

こうした分析を行っても、実際に伝えたり、行動に移したりしなければ何も変わらない。いきなりベストは難しくとも、とりあえずやってみなければ。

 

ということで、こうした父親の認識、感覚、役割を子どもとの遊びを通じて養ってもらう父力講座(仮)を年明けに構築して試行、来年度には開催していきます。

 

 

また、合わせてファミリー支援イベントや、個人&パートナーセッションの出店も行っていきますので、どうかよろしくお願いします。

 

12月16日は鳥取出店!こちらのイベントに参加させて頂きます♪

Happy Holiday〜クリスマス編 chouchou in鳥取大丸 vol.3

 

 

  

12月末までの活動予定♪

最近の活動予定①:光都遊び&パパママ支援

今年の夏から兵庫県播磨科学公園都市光都という場所に週1回程度、子供達と一緒に遊びに行っています。

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 光都で行われたご当地ヒーローショーに参加。ヒーローにムニされる我が子。

 

光都は非常に閑静な地域で、ひょうご環境体験館ふれあいスポーツ交流館といった施設や、ダムの下の水辺公園など広い公園が周辺に隠れるようにして点在している面白いエリアです。

 

もっとこのエリアは面白い遊びができるし、より魅力的なエリアになるような気がしたので、写真を撮りながら遊び方、過ごし方を提案&情報発信をしています。

 

ピーター・ウォーカーなどの高名なランドスケープデザイナーが集って計画したそうですが、、何がいいって、都市づくりのコンセプトが素敵ですよね。

『時間とともに成長する森の中の都市』

 

通うようになって2ヶ月ぐらいしてからこのコンセプトを知ったんですけど、

 

森の中の都市の成長見たい!!!

っていうかちょっとでも成長に関わりたい!!!!

 

っていう気持ちがむくむく湧いてきましたわ…。

 

 

コミュニティースペースを改装に関わるワークショップにも参加させてもらい、このエリアの資源を使いながら遊びつつ、パパママ支援も行えたらいいなと考えるようになってきたので、11月末からとりあえず動いてみることにしました。

 

⑴11月29日(木)

改装したコミュニティースペース「cotohana」にて友人家族数組さんと「父力UP講座&お母さん1日フリータイム捻出のための光都遊び企画会議」を行ってきます♪

 

⑵12月1日(土)

映画館を貸し切って使ってみたら面白そうという欲望に突き動かされて、衝動的に企画したファミリーシェアシアターを行います♪

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最近の活動予定②:かなりや生活調律店 鳥取出店

鳥取市の素敵なフランス雑貨屋さんchouchouさん企画!鳥取大丸でのイベント

Happy Holiday〜クリスマス編 chouchou in鳥取大丸 vol.3

 に参加します!

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ENMAカードを使った1対1のセッションはもちろん、パートナーとご一緒に共通のテーマ(子育てや働き方など)についてお互いの声を聴いて頂き、今後について共に考えるきっかけにするセッションも行います♪

 

販売品はあったかいぬか袋などをご用意しようかな。少しずつハンドメイドで作って店頭に置かせてもらいますね。

 

そしてご覧の通りの素敵な出店者様方…ぜひお立ち寄りください。

 

 〜セッションについてはこちら〜

 

 

【一手間おもちゃ】マグフォーマー+布

我が子が持っている「サンタ」の情報。

⑴「クリスマス」という日に親が「こんなの買えない!」とはねつける高価なおもちゃを一つだけプレゼントしてくれるらしい。

 

⑵うちの親と連絡をとっているらしい。

 

⑶昼間は仕事で忙しく、夜子供が寝た後にしか連絡がとれないらしい。

 

この3点。

 

信仰も伝承もほとんど情報として伝えていないから、

 

娘の中では「すごいお金持ちで気前のいい、プレゼントするのが大好きなおじさん」

がサンタだった。

 

しかし、最近つい余計な4点目の情報を入れてしまった。

 

⑷サンタは「いい子」にしている子にだけプレゼントをくれるらしい。

 

これを聞いた時の「え、なんで?」という娘の怪訝な表情はちょっと忘れることができない。

 

子供なら誰にでもプレゼントをくれる超優しい平等主義なおじさんだったサンタが、突然「いい子のみ」という不明確な選別基準を持つ、親のご機嫌を伺っておかないとプレゼントをくれない自分軸ブレブレおじさんに変わってしまったのだ。

 

最近は親の僕らが買い与えたいプレゼントをサンタに頼むよう仕向けるある種の洗脳活動も頻繁であったから、尚のことサンタに不信感を抱いてしまったようだ。

 

サンタ観を構築するのって難しい…。

 

閑話休題

 

今日はおもちゃに小細工したら、遊びが広がったので、その紹介を。

そのおもちゃとはこちら。

 

マグフォーマー。 

 

 

磁石の入った正三角形・正方形・正五角形のピースをくっつけていくことで、

平面や立体の造形物が作れる知育玩具である。

 

娘が1歳代の頃、祖父母から贈られて以来アンパンマンブロックと並行してずっと遊ばれてきた優秀なおもちゃだ。

 

こやつのピースの特徴は「穴が空いている構造」である。だからこそ持ちやすく、中も見やすく面白い。しかし弱点もそこにあって「面がないから小さい人形を乗せられない。」のだ。

 

端的に言えば、メロンパンナちゃんが乗らない。

 

この「面」を作れれば相当遊びは広がるのに…と常々思ってきて、ようやく最近ある工夫を思いついた。

 

「布をかぶせてしまえ。」

 

というわけで作ってみた。

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 袋状にしてから、ピースを詰めて、端を縫い付ける。

針を折りたくないので手回しでゆっくり進行。

 

雑だけど、おもちゃとして機能すればそれでよし!

 

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ちょっとはみ出しているけど、くっついた!乗った!

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 二階部分に座らせられた!!!強度も十分!

実験成功!!

 

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早速子供達も活用。

 

二つ四角のピースを入れて布で包んでしまえば、滑り台のような役割もできるかも?まだまだちょっといじる余地がありそう。

 

そんなに手間もかからないし、この一工夫はオススメです✨

遊び尽くした感があっても、こういう刺激が一つ入るとまた遊びが拡がっていくのがおもちゃの面白いところですね。

 

 

若山牧水とフライドポテトとネアンデルタール人。

白鳥は 哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ 

                            若山牧水

 

半年間余り、主夫として地域の子育てサークルや支援施設、色んな所に子供を連れて行き続けてきた。

 

しかしッッ!!

 

ついに孤独感に耐え切れず、車の中で泣いてしまうという言語道断の失態!!

 

あまつさえ泣いてる父の姿を見かねた娘に

 

「お父さん、あそこでポテト食べよ…?」ともちかけられ、

 

マックのドライブスルーで涙を拭いながマックのポテトLとスプライトM、オレンジジュースSと爽健美茶Sを購入し、

 

店員さんの「何があったのかわからないけど、これを食べて元気だしなさい」という気持ちのこもった超ド級のスマイルを頂き、

 

「さ、お父さんも食べ?」と娘に言われるという…

 

 

いやぁ、やらかしましたね。限界でした。

 

なんで泣いてんの?という疑問。

きっかけは地域の幼児向け親子体操サークル(月1)。

10時開始の所を行きのバタバタでいつものごとく時間ギリギリ到着。

 

いつもの体育館に行くと、誰もいない。

あれ、場所が横の支援施設かなと思いいくも、誰もいない。

ネットにはこの情報はアップされないので、事務所に行ってみるも、誰もいない。

同じサークルに入っているお友達に連絡するも、活動中で当然返信はない。

 

施設を出るときにガラス戸に気づかず頭をぶつける。

 

なんだこのやろうガラス戸!!!!!

 

一瞬でぶち破りそうな衝動がわくも、なんとか抑える。

だって別にガラス戸は悪くない。

 

しばらく体育館の前で佇む。

あてもなく、車を走らせる。

 

 

気がついたら泣いてた。

 

本当になんてことないこと。

サークルの年間計画表にはきっちり活動場所が今月違うことは書いてあった。

単なる確認ミスだし、ネットに情報が載らないのはわかってることだし、先月は曜日が土曜日開催で予定がかぶって休んでたし、主催者側には何の落ち度もない。

 

けど、あの瞬間には「何か」が凝縮されていた。

 

自分の主夫としての「スケジュール管理力」と「コミュニケーション&ネットワーク構築力」の低さ、

 

半年間ためてきた「ママたちの中に入れてなさ」「勝手に感じてる疎外感」

 

「子供への申し訳なさ」。

 

そんな諸々。

 

時間すら守れてねーだろ!

おめーはそもそも来ちゃダメなんだよ!

何ノコノコ母親サークルとか来てんだ。場違いなんだよ帰れ!

 

と言われたような気になって(え)、

 

でも、行くあてが思いうかばず

 

だからてめーが来ていい所はねーんだよ!

 

と言われている気がして(誰に)、

 

なんという被害妄想。

 

そうして泣きました。

 

アホか…。

 

染まれない。

いやもう、ほんと自分でもびっくりでした。

なんか半年あまり、思ってたより勝手に孤独感をためてたみたいで。

 

んで、泣いているときにふと思い出したのが冒頭の若山牧水さんの有名な短歌でした。

 

俺主夫や   働くfather 子育てmother 馴染めねぇ

 

という思いを冒頭の名歌に見出すという…。

 

短歌を冒涜しとんのか。怒られるぞ。

 

 

子育て支援の場は、基本的に母親支援の場だから男性はいない。

みんなお母さん達も支援施設の人たちも暖かいし基本的にすごくオープン。

 

でも、なんか俺違う…という異質感がどうしても抜けなくて、後半から自分でどこか壁を作ってしまうようになってきていて。

 

なんだろう。

 

例えば俺がネアンデルタール人だとすると

 

「え、これホモサピエンス向け施設?え、みんなホモサピエンス?俺ネアンだけど…いい?あ、みんな優しい!あ、でも俺ネアン…。」みたいな…。

 

…。

 

みたいなじゃねぇよ!

 

なんか今日はほんとすいません。

 

 

 

 

あ、そうそう。

こないだ閑谷学校いったんですよ。閑谷学校

ちょっと孔子の像が欲しくて。

 

で、紅葉。すごい綺麗だった。

 

でもね、、、

 

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俺主夫や あっちはgrandpa こっちはgrandma 馴染めねぇ。

 

 …。

 

だから短歌を冒涜(以下略)。

 

失礼しました。

 

トランポリンには別の使い道があった件。

半年間の3歳児&1歳児との共同生活を経る中で、

 

「これ、結構よかったなぁ。」と重宝するものがいくつかあった。

 

今回はその一つをご紹介。

 

それが、「トランポリン」である。

 

僕が「これ良い!!」と思うものの基本条件は、

「シンプル」「多用途に使える」「遊びが広がる」なのだが、トランポリンはバッチリこの条件を満たしていた。

 

第一の用途として、子供の遊具として優秀であるのは言うまでもない。

 

子供が室内で飛び回ってエネルギーを発散してくれるというのは、当然良いのだ。

 

いきなり「さぁみんなー!元気〜〜〜〜〜〜〜?!」


などと子供がゲリラライブを開催、全然こちらは元気じゃなくて、早く風呂に入って眠たくってげんなりするときもあるが、

 

「げんきーーー。」

 

と手を弱々しくも突き上げて返しておけば、ご満悦になってエネルギーを消費してくださる。

 

 

デメリットは「場所を占有してしまう」だったが…

意外に気にならない。それは、このトランポリンに別の用途があることに気づき、自然と使用しはじめたからである。

 

それは、

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プレイテーブルとしての活用である。

 

大人も子供も座って遊ぶのにちょうどいい高さ。

表面がツルツルして滑りやすく、おはじきなんかも相性が良い。

 

うちには自作のプレイテーブルがすでに一つあるが、

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二人で遊ぶと、弟が姉の作品を壊し、姉が弟を追放する場合もある。

 

 

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するとこちらへ移動する。乗って遊べる安心感。

 

まぁ、姉が「それ私が遊ぶの!」などとおもちゃめがけてトランポリンに侵略をかけてくることもあり、結局阿鼻叫喚で親介入で終わることもザラではあるが…

 

まぁ別れて遊べるのもいい。

 

そして隠れた三つ目の用途は…

寝っ転がれる。

 

親が。

 

育児に、生活に疲れ切ったとき、力尽きて畳に倒れ伏す。

 

するとどうだろう。

 

寒いし、痛いのだ。

 

フローリングでも畳でも。癒されない。受け止めてもらえている感がない。

 

しかし、トランポリンは違う。

 

彼は倒れ込む私を優しく、弾むように受けとめる。

 

「いつだって、君のことを受けとめるよ。」

 

そういって抱きとめられたような気分になる。(大丈夫か。)

 

仮眠するレベルではなく、5分程度、ただ転がりたいとき、

 

トランポリンはあなたを受けとめてくれるんですよ、奥さん!!!

 

 

 

というわけで、私たち家族はトランポリンが大好きです。

 

 

自分のやりたいことと夫婦時間の関係。

前々回こんな記事を書いた。 

 

あれから一ヶ月あまり。

 

最近全く踊っていない。

 

まずい。

Wiiを起動すれば、すかさずウィーボが

「やすゆきさん、久しぶりデスね!31日ぶりデスね!」

などという嫌味をかましてくること受け合いだ。

 

 

『ち、違うんだウィーボ…これには訳が…。』

 

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「言い訳はいいので、エクササイズをはじめまショウ!」

 

『い、いや、今日はブログを…』

 

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「言い訳はいいので、エクササイズをはじめまショウ!」

 

『だまれウィーボ!今日俺はブログを書くんだよ!!』


 

 

 

 

…というわけで、今日は「自分のやりたいこと」と夫婦の関係についてです。

 

 子育て中「やりたいこと」は増える一方で、夫婦の時間は減る。減らしていく方向に心が動いてしまう。

ざっくり言うと、これが結論です。

 

家事育児を中心的に担うようになって半年。

子どもを色んな所に連れて行くようになって気づいた子育てのメリットとして、

 

⑴子どもと共にもう一度再体験できる。

⑵子どもと共に新しい世界に出会うことができる。

⑶バイタリティー溢れるお母様方との出会いで、刺激を受ける。

 

といったことがあると知った。

 

これが面白い。

 

思えば、基本的に高校以降は自分の生きていく方向を定めて、専門分野の知識や経験を深めていく、言って見れば「生きる幅や範囲を限定していく期間」だった。

 

しかし、子育てというのは、子どもの可能性や体験の幅を広げるために、色んなことをする。

 

経験の中で自分が全くしてこなかったことや、しなくなったことを経験させてくれる。

 

例えばこれ。

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ピアニカ。

 

小学校では楽器の扱いが下手で下手で。

リコーダーはドの音が出せないし、指は両手同じ動きしか出来ないし…一生楽器なんて触らないと思っていた。

 

けど、遊びにいったプレーパークでお母さん達がピアニカを吹いていて、子どもが欲しがったから買ってみて、一緒に触ったり音を出していると…

 

ちゃんとしなきゃという気負いが無いせいなのか、

 

とりあえずチューブを振り回している子どもという比較対象のせいでハードルが極端に下がっているせいなのか…

 

楽しいし、なんか意外と出来てる気がする!!!

 

少なくと3歳の子どもより出来てる!!!

 

 

そんなこんなで自分も「大人のピアニカ」を買って、三人で芝生の広場で吹きに行く。

 

昔ハマった映画『耳をすませば』のカントリーロードを思い出しながら、一音一音記憶を探しながら吹こうとしてみる。少しだけ和音を入れてみる。

 

一歩一歩の進歩が楽しい。

 

何これ、もっとやりたい!!!

 

と、親の方がよっぽど興味を持ってしまうことが高頻度で、ある。

 

しかも、保護者側の「やりたい!」は子ども優先の状況では「やりたいけど十分にはできない!」となり、制限・抑圧されるため、結構強烈な衝動が心の内側に溜まってくる。

 

これが発露されると、強力な行動力となって深夜現れる。

 

 

例えば僕で言えば、最もハマったのは「足踏みミシン」である。

夜な夜な布を裁断し、糸と布をいじくり回す。

 

何も計画せずに、とりあえず衝動的に動かす。

そして、なんとはなしに

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人形の服が作れるようになっている。

 

 

しかし、「自分のやりたいことが増える」のは、決してプラスにばかり働くとは限らない。

 

強烈な「ミシンが踏みたいいいいいいいいいいぁぁああああああ!!!」という欲求は、容易に「今日もエクササイズしまショウ!」というウィーボの誘いをあしらい、僕をミシンの前に連れて行こうとする。 

 

 ウィーボの誘いよりもミシンを優先するということは、とりもなおさず

 

夫婦の時間よりも自分の時間を優先するということである。 

 

夫婦で観るドラマの時間よりも、一人でミシンを動かす時間の方が衝動的に大事になってくるというのだ。

 

これによって何が犠牲になるのか。

 

例えば、子どもを寝かしつけ終わった深夜の時間。

 

同じ医療ドラマを観て、

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「俺、明日歯医者さんに『先生もインパクトファクター欲しいんですか?』って聞いてみようかな。」

 

「まぁ大学病院の話だから。っていうかドラマだから。」

 

などという他愛ない会話をしていたわけだ。

 

他愛はないが、同じものを観て、会話の種を仕込む実は時間でもある。

 

それがなくなる。

 

 

いや、いきなりなくなるわけではない。一緒にドラマを見たりは、やはりする。

けれど、どこかうわの空になる。

 

スナイプが挿入されるシーンを見ながら、

 

「あーーーー、ミシン針に糸を通してぇ。」

 

などという雑念が湧いてしまうわけである。

 

一緒にドラマを観ている人間は、鋭い。どこか集中できていないことには、気づく。

そしてそうした微妙なすれ違いが繰り返され、共時的話題が減っていくことにつながっていきかねない。

 

つまり、少し大げさに言うと「やりたい」という個人的欲求は、自分の世界に自己を没頭させるため、自分を家族から切り離そうとし、遠ざけようとし、一人にしていく傾向もあるということだ。

 

この記事の下書きを読んだ妻は、「まぁ私はそんなに気にしてないけどね」と言っていた。

 

けど、このことに気づかずに何も手を打たないでいると、

 

夫婦の間を結びつける夫婦の時間は減少し、それぞれの一人の時間が増加して、どこか疎遠になり、子育ての「イズム」のぶつかり合いでお互いの意見が割れるばかりで、ますます一人の時間が楽しくなり、いっそのことパートナーのことなどはっきり言ってどうでもよくなってくる…。

 

僕自身は夫婦にはそれぞれの価値観があり、相性や様々な出来事、転機もあるので夫婦関係を継続することが必ずしもベストだとは思っていない。

 

けれど、お互いが一緒に生きていこうという意志があったにも関わらず、いつの間にかその気力を互いになくしてしまうことは怖いことだと思う。

 

そして、この子育て中に膨れあがる「自分のやりたいこと」への衝動は、そうしたことにつながっていく危うさも孕んでいると、そんな気がするのだ。

 

だからこそ、自分のやりたいこと、夫婦で大切にしたいことや夫婦の時間でしたいこと、そして子どもを含めた家族でしたいこと、家族で担わなければならない家事やお金を稼ぐ生業のこと、そうしたことにはメンテナンス・チューニングが必要だ。

 

特に、家族が増えて考え方や生活リズムが激変する出産後の子育て期においては。

 

でも、それは当事者同士だけでは難しい。

 

自分と、パートナーと、家族や関わる人達と、調和で良いサイクルの維持するための相談をする場所、専門家。そうしたものが本当はもっと必要だ。

 

そうしたサービスを必要としている人達に自分という個人がどうアクセスして、どうサポートしていくか、それが課題。

 

 

『ウィーボ…だから俺にはやらなくちゃいけないことがあるんだ。』

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いいからエクササイズしまショウ!」

 

そうだな、ウィーボ。まずは自分の家庭から。

 

今日は一踊りしてから寝るとしようか。

 

 

恐るべきマイサン。

今、どうしても書かなきゃいけないものが、一つある。

 

それは…

 

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まるで修行を終えたかのような息子の肉体美。

 

完全にドラゴンボールの登場人物である。

 

彼の好きなことは、

 

⑴水辺や岩場で活動すること。(脱ぐための伏線か。)

 

⑵濡れて服を脱ぐこと。(これは多分肉体を誇示したいのだと思う。)

 

⑶四足歩行、いわゆるハイハイ。(彼の上半身を徹底的にあげ、かつ彼の肉体の力を最大限発揮させるのが、この移動形態なのである。)

 

 

彼のこの鍛え上げられた上半身は、時に姉をも泣かす。

 

泣かすといっても、彼はケンカで乙女の顔を殴るような野蛮な真似はしない。

 

彼は心優しき男なのだ。

 

彼はただ…服の端をそっと掴むのだ。

 

 

するとどうしたことだろう。

 

「これはみーちゃんのお気にいりの服なんだからぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 

 

といいながら、ものの数秒で姉が泣き出すではないか!!

 

恐らく、彼女は握られた瞬間にわかってしまったのだ。

 

『こいつの手は、決して離れない。こいつが手を離す時、それは私の服が破れた時だ…』と。

 

紳士なワンハンドグリップで姉を泣かす漢。

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背中で語る、漢立ち。

 

彼の肉体は、私の誇りである。